ほぉっておいても大丈夫!

風呂が沸くまでのあいだに書く何か

BLのタイトルを競走馬の名前で選ぶ人

          別のレイヤーから世界を覗くいろいろな方法

昨日の記事で少し言及した、ワクサカソウヘイさんの本を図書館で借りてきて、遊び云々の部分を読み返したら、「二時間遊ぶのを二週間続けると世界が変わる」というのは、少し違っていました。彼は、二ヶ月必要説(十分説?)を述べています。のでその辺をもう少し、掘り下げます。

ワクサカは普段「遊び」というと、仕事するという土台があって、その息抜きとしての「遊び」があるけれども、普段すごしてる「構図」から脱するためにはもっと意識して「遊ぶ」ことが重要だと説きます。

土日を「息抜き」の時間として捉えていると、自然と遊ばないで休息にあてる土日も発生してきます。「今週末は寝だめしよう…」みたいな週、ありますよね。そこをぐっとこらえて、まずは一ヶ月、休日の日は意識して外に出て遊んでみてください。できれば「今まで興味があったけどなかなかできなかったこと」を念頭に置いて、様々な世界に顔をつっこんでみてください。(中略)で、その次に一ヶ月です。平日の仕事の終わりの時間も、すぐに職場から帰って寝るのではなく、たとえ一時間でもいいので、どこからそんでから帰ってみてください。がんばって、それを一ヶ月続けてみてください。もちろん、しんどかったら休んでも大丈夫です。

とにかく、「遊ぶ」ということをすべての最優先事項に置いて、計二ヶ月を過ごしてみてほしいのです。

「遊び」に連続性をもたせた結果、きっとあなたの観ている景色・世界は二ヶ月前とは変容しているはずです。

簡単に言うと、土台にある構図が、変わっているはずです。いままでは仕事が中心であったはずの生活が、「遊び」中心になっていると思います。二ヶ月前にはなかった様々な物や人との「出会い」があり、それがまた連綿と、あなたをさらなる「遊び」の世界へ誘っているはずです。

(ワクサカソウヘイ『ふざける力』より)

 ぼくの場合は、ここ2年くらいついつい引きこもりがちな日々が続いていたので、遊ぶのも人と連絡とるのもかなりの億劫さを持っていますが、元気なときはスケジュールをどんどんいれてバンバン人と合うタイプでした。情報や新しいアイデアの源泉のひとつは、(あくまでぼくは)人と合うことですが、それはやはり連続性があるという気はします。新しい場所・人との出会い→新しい興味→また新しい物・人との出会い→新しい興味...というように数珠つなぎができていた気がします。もちろんこれは今もソウかどうかはわからないですが、すくなくとも家でじっとインターネットや本と向きあっていたとしても、自分の興味や枠組み以上のことはなかなか検索しませんよね。

その点、人と会うあることは、がっかりしたり嫌な気分になることもありますが、それでも普段自分では考えないものや事に触れるという意味では、大変エキサイティングです。友人と(恋人とでも)遊ぶと、自分は行きたくないのに付き合って仕方なく行くということは多いかと思います。そこで思考をシャットアウトしてそっぽむくよりは、「へーこの人こんなとこ見てるんだ、面白い。」とハナホジって聞くぐらいのスタンスがいいと思います。

今日は京都からの友人と、神戸を歩いて餃子を食べて喫茶店に行ったのですが、例えば壁の色をかなり気にしていました。1人で行動していたら気づかずにスルーしていたところですね。この壁はこうやって色付けされて(ヤニとか)それが味になっていいんだと思っているとか、自分ではほんとどうでもよかったりしますが、自分を省みても案外細かい情報を無意識に入れて、実際は自分の分け方≒感覚で判断してると思い込んでることは多んじゃないかな。

「遊ぶ」ことと「人と会う」ことですね。なるべく自分が興味持ってないことに興味を持ってそうだったり、やっている人と話すのはしんどさもありますが、(話がチンプンカンプンだったら目も当てられない)全部を理解しようとするんじゃなくて、使えそうなところは使おうかなぐらいに考えて、おります。みんないろんな視座を持ってます。実験はまだまだ続きますよ。

帰る直前にぼくの働いている書店でお土産のBLコミックを選んだのですが、好きな競走馬の名前だということで友人は『STAY GOLD』を1,2買って帰っていました。ほんと、物やサービスの購入動機って、人それぞれで面白いなと思いました。あ、その本はぼくも買って読むつもりなので、みなさんは興味あればワクサカソウヘイさんの本を買って読んでみてください。

コアマガジンという老舗成年誌の出版社ですが、色眼鏡は外して、どうぞ。

新ロマンポルノについては、またそのうち。

 

 

ふざける力 (コア新書)

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