ほぉっておいても大丈夫!

風呂が沸くまでのあいだに書く何か

2つの衝撃

               ビールをちびちび

元町の古本屋さんで江弘毅さんの『大阪的』発刊記念トークイベント(飲み会)が開催されたので行ってきました。少し前に近所の本屋さんで『大阪的』を買って読んで、前日にイベントを知ったので、渡りに船みたいなもんですね。

江弘毅さんは『Meets』のころから時々読んでいますが、(編集のほかに連載もしてましたね、たしか。)まさかお見かけできるとは思ってなかったので、やや構えてしまいましたが、喋っているのを聞いて、おもろいおっちゃんやなと思いました。『大阪的』な本の話ばかりでなく、話はあちこち飛びましたが、江さんが実際に見てきたもの、聞いてきたものを語るからこその、ライヴ感がありました。兵庫やいろんな地域、最後の方は新潟の話になってましたが、それでも一本筋は通ってました。本のテーマじたいも「中央⇔地方」の構図から一歩でてみいへんか?ってことかなと思いました。

世界中(日本中)どこもかしこもおんなじ店ができて、同じものが買える、コンビニができて、でかいショッピングセンターができて、建物の意匠も似たようなものが...とずっと言われていると思いますが、実際地方に住んでいる人たちにはそれぞれ違いがあって、ことばも違うし、食べ物も違うし、さらに言えば地方の中でも違いがある。例えば、京都の町で職工でエリアが分かれているように、それぞれ「いろんなローカル」があるってのが現実でしょうね。

ことばの話になるとぼくはちょっと敏感なので、人の喋る訛りなど、気にしてしまいますが、比較的わかりやすいかと思います。

            あなたが好きなそのBLをなんで好きなんか

それにしても、人の話をきくってごっつうおもろいです。江さんの文章は読んだことありましたが、声を聞くと、身体に響いてきますね。河内弁が文章化されたとき、頭で音読している読者がその世界に誘われるかどうかは、作家や筆者の力量しだいなのかもしれませんが、少なくとも音として実際に聞くのは、まさに衝撃です。

ずっと家にいることが多くて、インターネットでいろいろ知った気になりますが、やっぱり街へでて、人に会って話を聞くのはいいですね。たとえば人が「こんなんおもろいで!」って言ってるのを聞くと、「この人はなんでそれをおもろいと思ったんやろ?」ってなります。

ぼくは今、書店でBL等を売っているのですが、BL(ボーイズ・ラヴとか書くと野暮になりますねぇ。)でもいろいろジャンルがあって、ある人気作なんかをレジに持ってくる人になんで好きなのか?ってのを聞きたいです(聞きませんけど)。BLのコミックをぱっと見ても、明るくない人にとっては、みんな同じに見えてしまうじゃないですか、たぶん。だからこそ、面白いのと面白くない(興味ない)の差異がどこにあるのかなって、非常に興味深いです。

同僚からどのBLが面白いか聞いて、ずっと気になっていたのを買いましたが、家に帰って読んだら、震えたので、江さんの話と同じくらいインパクトがあり、いろいろ知った日でしたが、細かいことは忘れてしまいました。まぁ今日はおもろかったということですね。読んだ本の感想については明日。